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AI・人工知能エキスポに行ってみた-アツアツAI企業ピックアップ

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 第1回AI・人工知能エキスポ、東京ビッグサイトに行ってまいりました!6月末の梅雨真っ盛りで蒸し暑く雨も時折降るコンディションにも関わらず、IT系展示会としても稀にみる混みようで、この業界に向けられる熱い視線を改めて実感しました。

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 そんな熱い視線を注がれるAI企業ですが、その中でもアツいと思われる企業・団体を完全なる独断と偏見で5社、ピックアップしてみました。

 

1.アジラ

   まずは、ややインパクトのある社名の、アジラさん。展示されている内容もなかなかのインパクトがありました。行動認識ということで、動画に映った人間の行動が何という行動なのか、AIが判別してラベリングするという展示をされていました。

  

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 もともとは介護施設や高齢の親御さんと離れて暮らす方々向けの見守りツールとして開発に着手されたとのことですが、工場や工事現場での生産ラインでの作業工程効率化、異常検知、労働環境改善に繋げたり、学校などの公共施設での不審者検知、またスポーツの分野では試合の分析に利用したりと、様々なお問合せがあるとのことで、応用範囲が極めて広い技術とお見受けしました。

 

2.アイアール・アルト

  続きまして、ブースは派手ではありませんでしたがすごさを感じたのがアイアール・アルトさんでした。自然言語系の対話データに強いらしく、チャットボットのシステムさえあれば、中身の会話データを提供していただける、とのことなのです。

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 1970年代から自然言語処理の分野を手掛けられてきた会社さんで、その実績を生かして、テキストデータの作成と解析、音声データの収集、映像データの収録と分析といったことまでやっていただけるそうです。

 

3.コーンズテクノロジー

 コーンズテクノロジーさんが紹介されていた【Gastrograph AI】も変わり種で興味深いものでした。このAIが対象とするのは「味覚」。食品・飲料生産者が利用するAIプラットフォームになります。こちらのAIは食品・飲料の製品がターゲットとする消費者の嗜好をアドバイスしてくれるそうです。

 

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 また、お話を伺っていて面白かったのが、ある程度、「絶対的」価値と思われる「美味しい」という感覚も実は「相対的」で、服や音楽と同様、トレンドがあるということです。以前は苦くてとても飲めなかった飲料も、消費のトレンドによって少しずつ「アリ」と舌が判断したりするようになるそうです。そのあたりのトレンドも踏まえて支援・アドバイスしてくれる製品だそうです。

 

4.モノゴコロ

 「バーチャルロボット」?ロボット自体、仮想の人間みたいなものなのに、それをさらにバーチャルに?と、名前だけ聞いたところぱっとイメージできませんでしたが、実際はいたってわかりやすく、実用性のあるものでした。

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 大きなディスプレイに映っている2名の萌えキャラ、これがバーチャルロボットさんたちです。これらのバーチャルロボットが、店頭などに立ち(ディスプレイに映しだされ)、お客さんの質問に答えたり、お勧めしたり、雑談したりと接客を行うということができるらしいです。かの有名なPepper君はリアルな体が必要なロボットですが、こちらはリアルな体が必要ない、バーチャルなロボット、ということになるのでしょう。実際、店舗での用途としては必ずしもリアルな体は求められないのかもしれないですね。

 

5.UEI

 最後に、技術者よりの関心ごととなりますが、ディープラーニングの勉強をしていて、どうしても通常のプログラミングと違って制約を受けてしまうのが、マシンスペックです。そんな悩みを解決してくれそうな、UEIさんの個人向けGPUマシンの展示を紹介します。

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 通常のWebプログラミングなどですと、自宅に前からある古めのPCなどでも学習は可能ですが、ディープラーニングの学習でどうしても行き詰まるのがCPUマシンのスピードです。クラウドサービスでGPU環境もたくさん用意されていますが、どうしても必要なデータそのものが大きいため、インターネット経由でのデータアップロードは処理そのものより時間を食ってしまう可能性があります。

 そうなるとやはり手元にGPUマシンがどうしても欲しくなってしまいます。そんな未来のAI技術者に救いの手を差し伸べるのがUEIさんのDEEPstationシリーズかと思います。もっともお手軽なものですと20万円台で入手可能とのことなので、貯金をはたくか、リボ払いという魔法で若手のエンジニアにも手が届きそうですね。

 お話を聞いていると、20万円台のマシンでは驚くべき結果は得られないようですが、それでも数日かかっていた処理が数時間でできるようになるらしく、グッとディープラーニング学習(モデルの学習&技術者の学習両方の意味で)が現実的レベルに引き寄せられる気がします。

 

利用現場と開発が繋がった?

 以上、独断と偏見で皆の知っている大手さんはあえて外したうえでエッジの効いた展示をご紹介させていただきましたが、まだまだどの開発企業も無限の可能性は感じつつも具体的用途はお客様任せ、といった感がありました。実際、必要は発明の母であり、強力なこれらの基礎技術に息を吹き込むのは来場者であるユーザー企業や消費者の役割なのかもしれない、そんな気もしました。

 今回の来場者の方々は初めてAIなるものを目にした方も多かったはずで、そこから現実の用途を発想して開発にフィードバックする、そんな大きな共同作業が今回まさにスタートした、のであれば素晴らしいなと思った次第です。