アイある暮らし

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第三次AIブームと呼ばないで

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ブームなのか?

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  「第3次人工知能ブーム」という言い回しをあちこちの記事や講演で見たり聞いたりします。ですが、私はこの言い方が今一つしっくりきていません。「ブーム」というとまるで「ピ〇太郎」とか、「安心してください、〇いてますよ!」とか、ファッションで言うとラッパズボン(古っ!)とか、ケミカルウオッシュとか、ルーズソックスとか、動物で言うとエリマキトカゲとか、ウーパールーパーとか、一時皆にもてはやされていて、やがて忘れ去られていった対象を彷彿とさせるからです。

 何も私が人工知能原理主義者で、人工知能を崇め奉っているからというわけではなく、「ブーム」という言葉をあてがう対象として、人工知能は既にふさわしくない段階なんじゃないかという違和感があるのです。

 

インターネットはどうだった?

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 「インターネット」というもので置き換えてみます。「インターネット」黎明期は確かにネットバブルなるものがあり、はじけて消えましたが、「インターネット」自体はそんなバブルがどうとかは関係なく継続して広がり、深まり、人々の暮らしに根差し、今もなおIoTだのブロックチェーンだのと新たな要素を取り入れ進化し続けています。

 「インターネット」は「ブーム」だったか?というと違うと思います。誰かが意図的にそれを仕掛けて「当たった」とか「今来てるよね」とか「いつまで続くかね?」とかそういう類のものとは違うと思うのです。

 古い例で言うと100年以上前、電灯が発明されてみんなが使いだしたとき、「電灯ブームだね」とは言わなかったんじゃないかと思うのです。インフラであったり、基礎技術として発明されたものに対して、「ブーム」とは言わないんじゃないかと。

 

「人口脳」が発明されたわけなので

 今の盛り上がりはブームありきではなく、脈々と培われてきた理論と研究の成果が、コンピュータの性能向上と斬新なアルゴリズムで【発明】が結実した現実がベースにあります。

 その大きな成果の一つがディープラーニングによる脳を模した【人工脳】の発明です。知能が発明されたというより、脳の機能の一部を脳の仕組みに習って再現することができた、ということですね。

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 そのようなわけで、確固たる基礎技術が成り立っていて、既にあらゆる分野で応用が進んでいるので、インターネットや電灯やらテレビやら、そんなものと同じ様に段階を進めていく類のものであって、「ブーム」と無理やり呼ばないほうがみんなのためのような気がしなくもないです。

 仮にブーム的なものは収束しても、その興隆とは関係なく、技術の向上と産業への応用、生活への進出は淡々と進んでいくでしょう。

 

バズワードというやつ

 IT業界の悪い癖で、次の技術トレンドはこれだ!と思ったら、バズワードに担ぎ上げてワッショイ!ワッショイ!・・・になることが多々あります。ここ10年くらいだと、「Web2.0」「ソーシャル」「クラウド」「ビッグデータ」などなど。どれも根っこの部分では素晴らしいアイデアであり、天才エンジニアたちが日夜組み上げたしくみであり、世の中を変えてきた技術ばかりですが、、、どうもみんなで合唱されると、おなか一杯になっちゃいますよね。

 現在、"AI""人工知能"が旬なワードでワッショイされている状況で、これもブームの炎に油を注いでいるでしょう。

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 確かに、猫も杓子も「人工知能」というキーワードをつけていれば人が集まってくるし、興味持ってくれる、みたいな空気があって、その実体以上の誇大妄想をついつい煽ってしまう気持ちはよくわかります。ある意味、その上澄みの部分は「ブーム」であり、いずれ消える運命なのかもしれません。