アイある暮らし

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実はすでにアナタの暮らしに入り込んでいるAI 10例 (後編)

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実はすでにアナタの暮らしに入り込んでいるAI 10例 (前編)に続いて残り5例を紹介、解説していきます。

  

6.iPhoneのSiri

 今最も身近にある人工知能らしい人工知能といえばiPhoneのSiriかと思います。知りたい情報や動作してほしいことを話し言葉で伝えると、直ちに応答してくれます。

 最近では、ホームボタンを長押しすることなく、「Hey Siri」と呼びかけるだけでiPhoneが起動してくれたりするようです。とても【人工知能】らしい人工知能ですね。

 この近未来的人工知能っぽさが人々の想像力を刺激して、陰謀論など都市伝説も生まれていて、「ゾルタクスゼイアン」というSiriの生まれ故郷の惑星の話はあまりにも有名です。iPhoneユーザーの方は試しに聞いてみてはどうでしょう(´艸`)。

 都市伝説はさておき、Siriの機能としての本質は、「音声で機器を操作する」というところにあると思いますが、最近ではスマートフォン上の機能としてだけでなく様々な場面で活躍できる【スマートスピーカー】として、GoogleAssistantを搭載したGoogleHome、AmazonAlexaを搭載したAmazonEcho、MicrosoftのCortanaを搭載したInvoke(2017年4月情報)などが次々と発表されています。

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 これらはまさに「暮らしとAI」にもっとも近いところにあるトピックですので、今後もウォッチしていきたいと思います。


7.保険、ローンなど金融商品価格の算出

 この分野は古くから統計やデータを使ってきたので人工知能と言えるかどうか微妙ではありますが、この分野での研究開発が現在の人工知能に役立っていることは確かです。また、人工知能の活用により保険料をより細かく適切に設定したり、より適切なローン限度額の決定などができるようになってきています。

  住宅購入を考えたことのある方は誰でも知っている住宅金融支援機構の【フラット35】では、審査が通るかどうか、お試し的にWebで診断できるようになっています。

www.flat35.com

 こういう診断は、ある種人寄せパンダ的な要素も強く、Webで軽くお試し診断→リアルに申し込み→必要書類準備→審査→結果が出る という流れが今のところ主流ですが、ユーザーとしては本来、 【Webで申し込み→即審査結果】を期待するのではないかと思います。 

 将来的には、あらゆる紙面上の処理がオンライン化され、信用情報の検証も人工知能が行うようになり、全てネット上で完結するようになるでしょう。ただ、その頃にはもはや家を買うのに銀行や国の機関にお金を借りる、というのがメジャーな選択肢ではなくなっているかもしれません。

 

8.会計ソフトなどにおける紙書類の自動データ化

 私事になりますが、会計処理に【freee】というクラウドサービスを利用しています。老舗である【弥生】や【勘定奉行】などを差し置いてこれを採用したのは、あらゆる処理が【自動化】されているからです。

 例えば、領収書画像を所定のフォルダにアップしておけば、自動で領収金額を読み取り、支出として計上されるという機能があります。さらに、単純に支出として計上されるだけでなく、何の勘定科目に当たるのか、判別してその仕分けまで自動で行ってくれるのです。

 

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 この一連の処理には2種類の人工知能が絡んでいることが想定されます。

(1)紙の領収書から数字と文字を読み取って支払金額をデータ化する

紙の書類から数字、文字を読み取る技術はOCRと呼ばれる技術で、かなり前からある技術ではありますが、最近になって人工知能が進化し、より正確に文字が読み取れるようになってきました。 

(2)読み取った支払い金額は何の勘定科目に当たるのか自動仕訳する

読み取った領収書画像データの内容、及びその傾向から判断してその支払いが何の勘定科目に当たるものなのか、自動的に判断して計上されます。

 (1)の紙の書類(手書きOR活字)を読み取ってデータ化するOCRという技術は前述の通り前からある技術ではありますが、最近になってコンピューターにそれを学習させる精度が上がってきました。これを受け、今後特に法人向けサービス、ソフトではこのような機能はますます標準実装されるようになることが予想されます。

 なお、会計ソフトに限らず、最近はスーパーのレシートから家計簿が自動で作れるスマホアプリやビジネスマン向けに名刺の内容を自動でテキストデータ化するアプリなども開発され、ますますこの分野は個人の暮らしに食い込んできそうです。

  (2)は膨大なサービス利用者からのデータを元に適切な仕分けを判断するというまさに人工知能的なアプローチでの機能提供と言えます。

 私の実体験として、これらの機能のおかげで会計担当であるワイフの負担は大きく軽減されていると言えます。

 
9.顔認識

 元祖は目を大きくするプリクラ、最近ではスマホアプリのSNOW、LineCameraなどなど顔認識技術を用いたオモシロ機能があふれています。この顔認識技術は意外と古くからありますが、最近では人工知能技術を用いて利用頻度も精度も向上しました。

 

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 ただ、上記全て「顔が画像上のどこにあって、目はどれで、鼻はどれで、口はどれ」を判別するものです。もちろん、これだけでもレベルの高い技術で、人工知能といえば人工知能なのですが【顔というものを知っている】だけで、おなじみの顔をみて、誰なのか判別できている訳ではありません。

 もう一段階進んだ顔認識として【誰の顔か】を判別できるものは、Facebookの自動タグ付けやiPhone写真アルバムの【ピープル】に実装されています。私のiPhone写真アルバムの【ピープル】にはこれが嫁、これが上の娘、これが下の娘、などと教えた訳でもないのですが、家族4人の写真が自動で仕分けされ、美男美女の顔写真が並んでいます(^^ゞ。

 

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10.英会話学習

 個人的に最近もっとも感動したのがAIによる英会話学習のアプリです。技術の高さ、というよりはリアルに役立つ感が高かったためです。私が試したのは【AI英会話 ナンナ】というサービスなのですが、Web翻訳サービスのWeblioが運営しているサービスになります。

 

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 人工知能の技術としては単純に英語の音声認識だけ(と言っても最先端技術)ではありますが、英会話学習というのはとてもAI利用の親和性が高いと感じました。というのも、発音が悪ければ当然認識してもらえない(聞き取ってもらえない)というところがまず発音の練習になりますし、会話内容という意味でも学習の場合は特に普通の会話と違って話題が脱線しないため、AI自体が人間の突拍子もない発言に対応する必要と責任がないわけです。そうすると人間相手にレッスンを受けている場合の学習とさほど違いがなくなっていくのです。

 また、何と言っても機械相手のトレーニングのいいところは、気を使わず何度でもやり直しさせてくれるところにあると思います。もちろん、会話なので人と人のコミュニケーションによる学習も織り交ぜねば最終的に実践力はつかないと思いますが、インタラクティブな会話を反復してさせてもらえるのは人工知能ならではの学習体験だと思います。

 もちろんレッスンの時間も駅前留学以上に自由なため、今後確実に広がっていくサービスと思われました。他にもいくつか同様のサービスは出てきているようなので、英会話力を向上したい人は是非試してみてください。

 

 

以上、前編後編合わせて10例の身近なAIを紹介してきました。今後も暮らしに密着したAIの活用例に関しては特にピックアップして取り上げたいと思います。